ベストバイおみやげおやつ2022

この記事は はんドンクラブアドベントカレンダー2022(1) 17日目の記事です。

adventar.org

くらげです。

みなさん今年は旅行されましたか。

世間のwithコロナムードと、各種旅行支援の拡充もあり、特に9月以降はかなり国内旅行の盛り上がりが戻ってきたような感があります。

旅行狂いのわたしは…実は例年より全国に繰り出してはいなかったのですが、それでも色々旅行しました。

アドカレの記事ネタにするにあたり、変な旅行先や距離バグ的な行動軌跡を紹介するよりも、そこで買ってきたおみやげを紹介する方が面白そうなので、今年食べた・配ったもの*1の中から、よかった/語りたいお菓子のおみやげをいくつか紹介します。

マルセイバターサンド / 六花亭(北海道帯広市

www.rokkatei-eshop.com

自分用に買いやすいバラ4個入り(足りない)

おっといきなりド定番のおみやげを登場させてしまいました。皆さんご存知、今更補足することがないような北海道を代表するおみやげもとい合法麻薬です。

クリームの甘さ、ビスケットとレーズンが絶妙で、気付いたら10個入りの箱が空になっているやつです。

六花亭の本店は帯広市にありますが、広大な北海道のどの都市圏にもだいたい六花亭の店舗があり、また系列店舗でなくてもバターサンドであれば大抵の土産屋に並んでいる入手の良さが旅人にはありがたいですね。

わたしは今年函館に一週間旅行していましたが、その短めの賞味期限に少しでも抗うため北海道を離れる最後の最後、フェリーターミナルで購入して持ち帰りました。空港で売ってる土産なら極力最後に空港で買ってしまうという考えです。

フェリーターミナルでは某恋人も簡単に手に入る

当然10個入りを自分用にも購入しましたが…帰るまで我慢できず大間行のフェリーの中で2つ食べ、八戸で1泊したあと家に帰ってくる頃には半分に減っていました。おかしいな?

北海道のアンテナショップだけでなく、全国で催される北海道物産展でもまず真っ先に並べてくれるお菓子なので、風情*2はありませんが時々食べる機会に恵まれるのはうれしいです。

パティシエのりんごスティック / ラグノオ(青森県弘前市

item.rakuten.co.jp

ラグノオ 楽天市場店から引用

わたしはアップルパイが好きです。弘前に遊びにいって桜を見ながら3食アップルパイを喰らっていた日もあります。

焼きたてのパイは他に替えようがなくおいしいんですが、これを土産物として配りたいと思ったときにピッタリはまったのが、このりんごスティックです。

弘前におけるわたしの主食

リンゴとスポンジケーキをパイ生地で包んだスティック状のアップルパイで、しっとりめのパイ生地にリンゴの新鮮な食感も絶妙に残っていて、焼きたてのアップルパイには敵わぬとも、十分にパイ欲を満たしてくれるのです。

推しポイントは配るのに適したサイズ感・形状。サイズ感的にはマクドナルドのアップルパイに近い大きさで、スティック状のおかげで食べる時にボロボロ生地を机の上にこぼしにくいのが、配るときの配慮としては嬉しい点。

ラグノオささき から引用

青森のおみやげ、特に津軽地方のおみやげはリンゴを絡めておけば、大抵の人にはああ青森行ってきたんだねって思ってもらえるところも……まあいささか安直ですが、もらう側にはわかりやすくてよいですね。

ちなみに割と全国に販路があるということで、物産展や百貨店どころか、コンビニやカルディで売られてたりすることもあるらしい。近所のカルディに通ってみようかな・・

チョコ南部 / 巖手屋 (岩手県二戸市

iwateya-shop.jp

巖手屋公式サイト から引用

盛岡冷麺の有名店で時間待ちをしているときに盛岡駅で買いました。

よくあるチョコクランチのように見えますが、コーンフレークやビスケットではなく、砕いた南部せんべいをコーティングしているチョコ菓子です。

食感はさほど固くなくガリっと、普通のチョコクランチのように口に入れられますが、噛んでいると突然顔を出してくる南部せんべいの風味と食感。甘さ控えめのチョコが薄塩味のせんべいといい感じにマッチしていて、無限に食べ続けられます。

イチゴ味もよくある香料全開な風味ではなくてよかったです(巖手屋公式サイトから引用)

販売会社の巖手屋は岩手だけでなく東北新幹線の主要駅にいくつか店舗を構えており、旅行の最後にも入手しやすそうです。箱入だと10個入と20個入とがありますが、小袋に包まれた2個入もあるので、その場で自分が消費する用途にも買いやすいのはいいですね。

チョコの関係か夏季は販売していないのでその点は気を付ける必要があります。

売ってなかったら安定の「かもめの玉子」をよろしくお願いいたします

つや姫の極焼 / 煎餅工房さがえ屋(山形県寒河江市

www.sagaeya.co.jp

つや姫マークがわかりやすい

今年初めて遊びに行った山形市で出会ったのがこれ。山形のお米、つや姫米粉を使ったシンプルな塩味のせんべいです。

山形のおみやげといえば、個人的には古鏡(鶴岡木村屋)を挙げるところですが、つや姫だぞ!!!という主張のわかりやすいパッケージと、おせんべいの軽さが配布おみやげとして優秀だなって思いました。細かい話古鏡は庄内地方銘菓だしね。

まあ庄内の方が米どころっぽいんですけどね

肝心のおせんべいは、軽い歯ざわりで割りやすく、パリッと割った時に米の香りがふんわり漂います。塩味がちょうどいい薄さで、これはパッケージ通りお米感を楽しむおせんべいですね。

お酒を入れていて感覚が鈍った状態だと、わたしはそのへんのサラダ煎餅と違いが分からなくなってしまったので、酒のアテなんかにはせず味覚が正常なうちに楽しむのがいいでしょうか。

〄(さがえ屋公式サイトから引用)

ちなみに煎餅工房さがえ屋は、ぼんち株式会社の系列のせんべい屋さん。:senbei_bonchi: です。

下剋上鮎 / 玉井屋本舗(岐阜県岐阜市

tamaiya-honpo.co

玉井屋本舗公式サイトから引用

岐阜といっても白川郷下呂温泉などがある飛騨地方ではなく、鵜飼で有名な美濃地方は岐阜市・長良のおみやげです。

鵜にやられてばかりの鮎が、まさかのジャイアントキリング…という図式をそのまま焼き菓子にした銘菓。

何より見た目のインパクトが大きくて、一目で見てわかる下剋上の様は、岐阜のおみやげとしての側面よりも製造会社が推すように「負けられない場面」「逆転祈願」などの貰う方の何かにかこつけたおみやげとしての用途に最適と思います。

1個入りからちゃんとした箱に入っているのも、個別で渡しやすくてよいですね。

今年はサッカーW杯での日本チームの健闘が色々話題になりましたので、下剋上ネタもしばらくは話が広がりそうです。

黒幕は人間なんだなあ・・・(岐阜県観光公式サイトから引用)

個人的な推しポイントは鮎の部分と鵜の部分で焼き菓子の味がしっかり違うこと。また味のバリエーションは鮎ではなく鵜の方にだけあって、「鮎が捕食者」というコンセプトを突き通しているところですね。

まあ……鵜飼の下剋上と言っても、実質的な黒幕である、鵜を使役する人間までには一矢報えていないところ、結局鵜も鮎も共に人間の”食いもの”になっているところを思うと、一抹の哀愁を覚えずにはいられません。

ぴよりん / カフェジャンシアーヌ(愛知県名古屋市

piyorin.com

アー

https://handon.club/@maemaestra/108021011510612416

わたしはド安定の愛知みやげとしてゆかり(坂角総本舗)を配るようにしていますが、行動の余裕、消費までの時間や渡す相手の都合を合わせてこのぴよりんを選択することがあります。

世の中にありふれたヒヨコ型の銘菓とは一線を画すかわいさ(個人の感想です)、名古屋コーチンの卵黄を使用したプリンを、甘すぎず軽い感じのババロアで包んだプリンケーキで、ヒヨコの羽毛を模したスポンジケーキ粉末が掛かっています。

ただかわいくておいしいだけでなくカタチにも名古屋の云われがあって、地場銘菓の側面があるのもマル。

予約して確実に受け取れるようになりました(ぴよりん 公式サイトから引用)

注意しないといけないのは「ぴよりんチャレンジ」*3などと呼ばれるほど持ち運びに気を配る必要があること、特定時刻に店頭に並ぶ分ですぐ売り切れてしまい入手性に難がある点です。後者は最近公式サイトで受け取り予約ができるようになったので、予め名古屋駅を通る時間帯が分かれば活用できますね。

食べるだけなら、おみやげ列に並ぶよりカフェジャンシアーヌのイートインで食す方が楽でオススメです。わたしも今まで配るだけ配って自分で食べていませんでしたが、カフェで今年初めて食べました。

フォークを入れられる前の元気な姿

カスドース / 平戸蔦屋(長崎県平戸市

www.hirado-tsutaya.jp

平戸蔦屋公式サイトから引用

長崎県平戸島に遊びに行って平戸蔦屋のカスドースを食べたのは去年なのですが、何の因果か今年も頂きものとしてこれを食べたので挙げました。

先に言っておきますとかなり人を選ぶ銘菓です。めちゃくちゃ甘い。

長崎といえばカステラが思い浮かびますよね。

これはその甘いカステラを卵黄に浸し糖蜜で揚げ、それにグラニュー糖をまぶしたお菓子で、製法からして甘そう以外の感想が無さそうですが、実際かなり甘いです。製造元が言うように卵黄の豊かな風味…も感じることは感じるのですが、口の中に入れたら真っ先に広がるのは強烈な砂糖の甘み。

カステラをフレンチトースト的に甘く煮詰めてザラメをかけたやつが甘くないわけがない(平戸蔦屋公式サイトから引用)

ザラメコーティングも伊達ではなく、ちゃんとザリザリしたザラメの食感と甘みを伝えてきます。 はっきり言ってしまえば、味に関してはカステラの方が万人向け……

ただ南蛮菓子の製法が日本に初めて、ここ平戸に伝来した1500年代、現代的なしっとりおいしいカステラがなかった頃*4、フレンチトーストみたくひと手間の工夫を経てより保存のきく銘菓に昇華させたものが……今でもそのままのレシピで食べられるところに魅力を感じます。

江戸時代から戦後にかけてよりしっとりと発展してきた現代のお高く留まったカステラにその役目は果たせないので、当時の南蛮菓子に思いを馳せつつコーヒーを嗜むことができるカスドースも選びたい気持ちがあるんです。

職場の甘党の人には喜んでもらえました

長崎県を旅行するといっても平戸島に渡る人はそう多くはなさそうではありますが、長崎県下のお土産屋には取り扱いがあるところもあるようなので、甘党の方は是非1つつまんでみてください。

平戸蔦屋本店イートインではコーヒーが飲み放題です。たすかる。

おわりに

奇天烈な旅行をする割には比較的知られたところのものしか買っていなくて、いくつか既にご存知だったりうんうん腕を組んで頂いたかもしれません。

わたし自身各地方の銘菓に特に明るいというわけでもないので、この地方に行ったおみやげはコレだろ!!のようなご意見なども是非お待ちしています。

挙げた中でもメジャーどころは物産展やアンテナショップに取り扱いがありそうなので、そういう催しがあったら旅行気分で覗いてみるのも一興かもしれません。

あと心残りなのは今年は旅行先が中部より北に偏っていたので、ほとんど西日本のことが語れませんでした。来年はいろんなところに飛んでいきたいですね。

*1:自分用や畏まった贈答用ではなく、職場に配る感じの軽い個包装のおみやげです。

*2:おみやげは現地で買ってこそで、同じもの都心などで手に入れられるのは興ざめしてしまうという向き。

*3:衝撃に非常に弱いため持ち帰る間に崩壊しやすく、某SNSにおいてこれを無事に持ち帰るアクティビティのハッシュタグ/ミームが発生した

*4:水飴不使用、当時の保存技術を考えてかなりパサパサしたものだったとされています